HOME私の日記帳撮影記録掲示板リンクメール

 【準備その1】
坂東の札所巡りは2回目になります。前回は何も知らずに調べもせずに完全なスタンプラリーでした。その後、西国の33か所と秩父の34か所を回ったので、一応は日本100観音を達成したことにはなっています。ただ、坂東を回った際の準備不足が気になっていました。そこで今回はきちんと回ってみようと思い立ったというわけです。
 まずは準備したものの一覧ですが、前回も購入したのに見つからなかった案内本。これがないとどこに行けばいいのか見当もつきません。
 案内本の中味です。1ページに一つの札所。寺に伝わる由来や写真があって、地図とルートの案内もありますが、これは参考にしません。電話番号でカーナビをセットしたら変な小細工をせずにナビの言うとおりに走るのが一番確実だと思っています。拝観料の案内もありますが、坂東は少数の有名寺院を除いて大抵無料です。駐車場も完備されていてこれまた大半が無料。西国のように何でもかんでも有料というのとは大違いで好感度高いです
 前回できなかったというか知らなかった最大の反省点がこれ。そもそも納経帳に御朱印を押印してもらうというのは写経してきたものを収めましたという証明のようなものだそうです。これをちゃんとやるかどうかがスタンプラリーになってしまうかどうかの分岐点、毎晩のように写経してたっぷり溜まりました。
 納経帳と言われているもの。大きさや価格は数種類あるようです。今回は奮発して大きいものを用意しました。
 納経帳の中です。御朱印帳と言っている人もいますが、札所巡礼では専用の納経帳を使います。右のページは御詠歌というもので、それぞれのお寺を読み込んであります。左が目的の御朱印とご本尊または本堂を書き記して梵字とお寺の印をおしていただくものです。達筆というか模様のように見えるところもあったりして良いものです。でも、中にはもう少し頑張りなよって言いたくなるほど下手な字を書く人もいます。
 笈摺と書いてオイズルと読みます。巡礼中に着用する白装束の一種で袖がないものを笈摺というようです。納経帳とは別にここにも押印していただきます。これを着て歩くと汚れたりするので普通は大切に持ち歩いています。
 【巡礼行①2019.6.20

第1番 大蔵山 杉本寺
第2番 海雲山 岩殿寺
第3番 祇園山 安養院田代寺

 いよいよ坂東札所巡りのスタートです。札所の巡り方には絶対にこうしなければならないという決まりはないようですが、やっぱり1番の札所から始めるのが気持ち良いものです。坂東33か所の1番札所は鎌倉の杉本寺です。もともと関東の武士が平家と戦うために関西地方に行って西国の札所巡りを知り、関東に帰ってから始めたものと言われているくらいなので、発端は鎌倉時代です。当然鎌倉のお寺さんが多いし鎌倉から始まっているのは自然かもしれません。というわけで杉本寺を目指します。全国各地から鎌倉を訪れるには高速道を乗り継いで横浜横須賀道路を経由するのが一般的だと思います。その場合は朝比奈インターチェンジで下りて峠を越えることになります。鎌倉は渋滞しやすい地域ですがこの峠道も良く渋滞しますので、交通情報に注意が必要です。私は横浜市内に住んでいますので一般道で行きました。以前はお寺の横にある魚屋さんがこじんまりと駐車場をやっていたのですが今は立派な有料駐車場が整備されています。流石に1番札所だけあって納経所では巡礼に必要なものを購入できるようになっています。
 いたるところに「11面杉本観音」の幟が立ち並んでいますが、まずは石段を登って本堂を目指します。さすがに鎌倉で一番古いお寺というだけあって石段がすり減ってしまっています。私たちが登れるのは新しい方の石段になります。石段を登り始めると静かで厳かな雰囲気が伝わってきます。
 こちらが古い方の石段で危険なほどすり減ったのと保護のためでしょうか立ち入り禁止とされています。もともと材質として脆い鎌倉石で作られているそうです。だれも踏み込まないので一面に苔むしていて雰囲気は最高かな。
 どこの札所でも必ず記念撮影します。なるべく第〇番○○寺のように場所が分かるようにしたいのですが、ここでは適当な撮影ポイントを見つけられなくて本堂の前で撮影しました。
 杉本寺で無事に発願をすませて2番札所に向かいます。坂東第2番札所は岩殿寺(がんでんじ)です。杉本寺を左折して出て朝比奈方面に向かい三叉路を右折します。JR横須賀線が見えるT字路を左折してしばらく線路に沿って走ります。住宅街に左折していくのですが、左折する道が分かりにくいので小さめの看板を見落とさないように気を付けます。
 道幅は広くないけど山門の前が駐車場になっています。
 山門の向こうに見える石段を上り詰めれば本堂があります。本堂の写真を撮り忘れたのでこのお寺になじみがあった文豪「泉鏡花」が贈ったという池の写真で失礼します。
 鎌倉ついでに3番札所の田代寺(たしろでら)を目指します。1番札所の杉本寺まで戻って鎌倉の中心部に入ることになります。坂東の巡礼コースはこういう無駄があって回りにくいのが特色でもあるのです。歩き巡礼の方は大変でしょう。鎌倉八幡宮から海へ向かう若宮大路を通って下馬で左折すれば安養院田代寺の駐車場まで数百メートルです。
 このお寺は何となく南国風な感じを受けますが特に有名な見どころは少ないので、記念撮影してから参拝、納経と手早く済ませました。 
 なんにも写さないのもいかがなものかと目についたアジサイをチョロット写しました。田代寺は鎌倉随一のツツジの名所だそうですがさすがに6月じゃ遅すぎます。
【巡礼行② 2019.06.21】

第8番 妙法山 星谷寺
第6番 飯上山 長谷寺
第7番 金目山 光明寺
第5番 飯泉山 勝福寺

 今回も横浜市在住の私にとっては楽な行程です。札所の順番通りではないけれど、自宅からの行きやすさで道順を決めました。まずは8番札所の星谷寺から6番札所の長谷寺へ回り、7番札所の光明寺を経由して5番の勝福寺に至るコースを計画しました。前回鎌倉を巡礼したときは4番の長谷寺をパスしていますが、紫陽花の季節の長谷寺は正月よりもすごい渋滞が発生するので回避したものです。今回のコースでは渋滞の恐れはないので通勤時間には少し遅いタイミングで自宅を出発すれば大丈夫でしょう。
 まずは小田急線の座間駅から近い星谷寺(しょうこくじ)にやってきました。第8番札所ですが、私の家からだと道順としても一番近いのです。門前の駐車場にクルマを停めて仁王像に出迎えてもらいましょう。私たち以外に参詣の人がいないのでゆっくりできます。ここの見どころは日本三大奇鐘の鐘と「星の井」という井戸ですが前回拝見しているのであっさりパスします。
 坂東の札所では参拝の時にも鐘を鳴らすことができるお寺さんがあります。早朝でもないので遠慮なく鳴らしました。
 手に持っているのは金剛杖という杖です。杖には般若心経が書かれています。最近は足腰が衰え始めているので転ばぬ先の杖ってことで。
 本堂です。
 続いての巡礼は第6番札所の長谷寺(はせでら)です。鎌倉の長谷寺と同じ名前ですが、坂東にはもう一つ長谷寺があってそちらは「ちょうこくじ」と読むんだそうです。 奈良県にある長谷寺とは縁が深いとのことです。 
 観音堂と呼ばれていますが、要するに本堂でしょう。室町時代の再建だそうですが、いかにも日本の木造建築という雰囲気がふんだんに漂っていて私好みです。
 第7番札所の光明寺。一般的には小田原厚木道路の平塚インターチェンジを利用する道順になります。金目という街の中にあってすぐそばを金目川が流れている静かな境内です。
 本堂にはなぜか千羽鶴がたくさん飾られています。何となく平塚と言えば有名な七夕飾りを思い出したりします。
 ご本尊は平安後期の作と伝えられている聖観音立像で秘仏とされ、次回の御開帳は2034年とのことです。ご本尊を安置するこの厨子は重要文化財。
 本日の最後は第5番札所の勝福寺。このお寺へも小田原厚木道路を利用するのが一般的でしょう。その場合は小田原東インターチェンジからR255を走って、その名も「巡礼街道」という道路との交差点を直進します。酒匂川の手間で右折すれば門前の駐車場に着きます。
 なんでも怪僧弓削の道鏡と縁があるとも伝えられたりして個性的なお寺さんです。
 もう一つの特徴は「二宮金次郎」。なんでも18歳の時に旅の僧侶が読経する観音経を聞いたのがきっかけで観音信仰に目覚めたとのことです。境内にはちゃんと象がありました。
【準備その2】 
今回の巡礼行のために新しく用意したわけじゃないけど、これが無ければどうしようもないというのがクルマ。我が愛車はレジアスエースをキャンピングカーに改造したもの。実はベースとなるレジアスエースが大幅なマイナーチェンジをしたので2018年に同じレジアスエースから乗り替えました。自分の年齢を考えてこれが生涯最後のクルマになるだろうと思い熟慮した結果です。走行性能、居住性ともに私の使用目的にぴったりです。
 後ろ姿です。最近はアオリ行為などがあるそうなので後方も撮影できるドライブレコーダーを付けました。大きく見えるといわれますが幅と長さはいわゆる5ナンバーサイズです。
 運転席側のサイドです。出っ張っているのは冷房の室外機です。今回の改造の目玉と言えるものでエンジンを止めてもバッテリーで稼働します。ちょっと贅沢なものですが、これさえあれば真夏でも熟睡できるというものです。
 屋根の上にある大きい方の四角いのが太陽光発電のためのパネルで、80Wのものです。
 前のクルマはブルーブラックの化粧パネルを貼っていましたが今回は茶系のものにしました。シフトノブは社外品でぴったりするのが見つからなかったので純正オプション品を使わざるを得なくて、それに合わせると茶系しか選べませんでした
 助手席辺りは中々良い雰囲気になったと自画自賛していますが、いかがでしょうか?
 キャンピングカーなので運転席から後方は居住部分になります。 レンジの給排水は20リットル、電子レンジと冷蔵庫とFFヒーターが主な装備品です。最後方に見えるのが冷房。ちょっとの間に色々な製品の性能が上がっているのには驚きます。今回の冷蔵庫が良く冷えることったら昔の物とは比較になりません。
私の場合は最大でも二人の利用を想定していますので2段ベッドなどの余計なものはありません。
 下駄代わりの洒落ではありませぬ。真面目にこれも必須のアイテムなんです。クルマの運転は無理ですので駐車場についてから履き替えて参拝するのです。だいぶん使い込んでいたんで来ていますが、まだまだ大切に履いていきます。
【巡礼行③ 2019.08.03】 

第9番 都畿山 慈光寺
第10番 巌殿山 正法寺
第11番 岩殿山 安楽寺

 今年の梅雨は例年になく長く雨がよく降ってくれました。ただでさえ通院の予定があって思うように動けないのに天候不順まで加わって7月は出かけることができませんでした。梅雨が明けたら今度はとんでもない暑さがやってきてやっぱり出かけにくい感じでした。少し無理して8月3日(土)に3回目の巡礼行に行ってきました。今回から居住地の神奈川県を出るコースになります。まずは埼玉県内の3か所を回ることにしました。本来は近くの弘明寺と浅草寺を先にするべきなのかもしれませんが、この2か所はクルマでは行きにくいので後回しにしました。
 圏央道が開通する前は東京都内を抜けるのに時間がかかったものですが最近は楽になりました。(その分高速道路の通行料が気になりますけど)今回の順路は関越自動車道の東松山インターチェンジを利用すると便利な地域です。
 関越道・東松山インターチェンジを出て県道172号線を走るのですが、この県道は都畿川に沿っているところが多く車窓からの景色が実に素晴らしいのです。わき見運転注意です。
 古いお寺さんとのことで宝物殿には国宝まであるそうです。宝物殿まで拝観しなくても参道にある石でできた卒塔婆だけでも見ておきたいものです。本堂もとても良い雰囲気です。
 高名な僧侶が植えたと伝えられている多羅葉樹(たらようじゅ)。なんでも樹齢は千年を超えているとのことです。
 多羅葉の説明看板。。
 ちょっと雑然としています。扇風機が何とも言えないですね。。
 いわゆる「有名寺院」ではないけど慈光寺と正法寺はとても良いお寺さんだと感じました。境内にいると時間が静かにゆっくり過ぎていくような気がしてきます。どちらのお寺も市街地から少し離れただけでこんなにも空気が変わるのかと思わされます。
 今回の坂東札所巡りは夫婦で回っています。1回目の坂東と西国の一部は私が単独で行動しましたが、秩父を含めてそれ以外は全部妻と一緒でした。記念撮影のたびに三脚を立てるのは面倒なので記念撮影は交互に撮っています。ここだけ親切にもシャッターを押してくれる巡礼者の方に恵まれました。
 安楽寺に来ました。こちらも古い歴史を持っているお寺さんで源頼朝の異母弟源範頼が稚児僧となっていたそうです。本堂は江戸時代前期の造立とのことです。
 「野荒らしの虎」という彫刻が祀られていました。伝承によれば左甚五郎作だそうです。
 靴を脱いで回廊を見学しましょう。木造建築ってこういう時にその素晴らしさが良く伝わってきます。天井というか軒下の装飾も見事です。
 坂東の札所では比較的珍しい塔があります。県指定文化財で寛永年間の再建だそうです。
 こちら側の回廊は行き止まりになってました。
 記念撮影して帰りましょう。
【巡礼行④ 2019.08.26

第18番 中禅寺
第19番 大谷寺
第17番 満願寺

 今回のコースは東北自動車道を利用するコースです。往路は一気に日光まで行って、復路で2か所回る計画を立てました。事情によって宿泊できないので早朝に出発して日帰りする予定です。そのため坂東で最大の観光地でもある日光に行きながら東照宮も陽明門もパスします。どちらも拝観料が一人1,300円という破格のお値段ですから、その意味でも行きたくなくなります。遠方からの方は折角の機会を無駄にしないためにも世界文化遺産を見学されるようお勧めしますが……。
東北自動車道の佐野SA。突然のストライキだか休業だかで変な話題を提供したものですが、まだ続行中でした。私はトイレ休憩だけですので影響ありません。
 中禅寺の山門は朱塗りで豪華です。日光は京都や奈良に比べると赤とか金色が多くて豪華絢爛な印象があります。
 今回の巡礼行は快晴の日がないなぁ。五大堂からの本堂と中禅寺湖を俯瞰する景観はとても素晴らしいとの評判ですが、曇り空では何ともなりません。
 そういえば「いろは坂」をタイヤを鳴らして上ってきたわけで、標高はそこそこ高くなっているのです。半袖では少し涼しいかなって感じでしたが、驚いたことにいたるところで赤トンボの群れに出会いました。
 大体の神社仏閣にありがちな話ですが、ちょっと珍しいものがあると色んな事にこじつけてしまう風潮があると思いませんか?別にケチをつけているわけじゃないけど、杉の大木の根元近くに突然変異かなにか原因不明の出来物があって「身代わりの瘤」と名付けられていました。
 今回の巡礼行には妻と長男が同行しています。走行時間が長くなりそうなので運転を替わってもらうために息子に頼んだものです。頼もしいというか図体ばかり大きくなって。
 続いて訪れたのは建築材の大谷石の産地になる大谷寺。入り口の看板と仁王像は立派ですが、見ものはこの中にあります。このお寺さんは説明が多すぎてゆっくり拝観する気にならないのが欠点です。別に戦後に作られたヘイワ像がどうしたってことも聞きたかないし、ゆっくり拝観したい人もいるだろうに、ただただいかに自分のところが基調で素晴らしいかって言われても素直にそうですかって聞けないんだね。二度と行かないお寺の筆頭。
 天然のものだそうです。グロテスクなと感じるか珍しいと感じるかは人それぞれといったところでしょうか。建物の中には宝物殿があってそこにはなんと縄文時代の人骨が陳列されているありさま。縄文最古の人骨だと説明されていたけどそれがどういう関係にあるのか全く不明。太古の昔から人が住んでいたから摩崖仏も作られたのだろうし、考古学的な意味で貴重ならそれなりの場所で展示すりゃいいだろうに。
 この建物の中に本尊があります。摩崖仏として日本最古だそうです。要するに大谷石の崖に仏像を彫刻したもので、ガイドのおばさんが力説すればするほどどうでもいいかって感じになります。本来屋外にあるべき摩崖仏を建物の中に押し込めて風雨を避ける以外に何の利点があるのか見当もつかないわ。とにかく案内がうるさすぎます。うっとうしさだけが印象に残ってしまう。本当なら摩崖仏の素朴な美しさを落ち着いて堪能したかったのですが。
 大谷寺で嫌な気分になったまま次の目的地の満願寺を目指しました。途中局地的なゲリラ豪雨があってしばらく駐車場で待機を余儀なくされました。凄い雨で大谷寺の嫌な思い出がすっかり流されたので、気分を新たに満願寺へ詣でました。
 雨は上がったばかりで路面はまだ濡れています。相変わらずの不貞腐れポーズは照れ隠しの一種でしょう。このお寺さんには奥の院と言われている昔の本堂がありますが今回は体力の都合でパスさせていただく予定です。前回は行きましたが本当に素晴らしい建物で周囲の雰囲気も最高ですので、脚力に不安がない方は是非訪ねてみてください。決して後悔しないと思います。
 熱せられていた路面から湯気のように立ち上る蒸気のなかを息子が行く。後ろ姿は良いですね。
 満願寺の本堂に続く石段、こういう雰囲気が好きです。自然と厳かな気持ちになります。大谷寺のような耳障りで饒舌な案内など全く不要だということがなぜ分からないのかねぇ。
 右下に奥の院まで1.5Kmとちゃんと表示されています。ただ決して歩きやすい道ではないのでハイヒールなどで行こうと思わない方が良いですよ。本格的なハイキングシューズほどでなくてもスニーカーぐらいはあった方が良いと思います。
 本堂です。大谷寺とは大違いの堂々とした建物で風格があります。押しつけがましい案内人もいないので心静かに参拝できます。本当に来てよかったと思わされるお寺さんです。
 軒下と言って良いのでしょうか。あまりにも立派な装飾が施されていて見とれてしまいました。
 ぐるりと一周。どこも見事の一言です。
 全部をアップで収めたくなるけど代表しての1枚。

 

【ページトップへ】